名刺のデザインを通じて「ありたい自分」を考えてみる

新しいフィールドでの活動が増えてきたのでこの際、個人名刺のリニューアルをしよう!
イラストレーターの花咲マリサさん制作をお願いしました。

花咲マリサさんのブログはこちら
この「この服着たい!をイラストで叶える vol.8」で私が登場しています。
http://marisa-hula.com/2017/02/22/post-653/

名刺を通じてどうなりたいか?を言語化する

最初のステップはヒヤリングでした。

名刺を通じてどんな結果が生まれるといいですか~?と聞かれて、そういえばちゃんと考えてなかったな・・・と。

聞かれてみて出てきた言葉は

名刺を通じて、新しいことをしようとしている人、何か問題解決をしたい人、欲しい未来を作ろうとしている人、そんな人たちとつながって、一緒にアクションを起こせるようなつながりが持てるといいな。

ということでした。

言語化したことをビジュアルにしてもらう

それを元に最初にできあがったラフ案がこちらです。

おもて面(左側)のテーマは「問題解決」です。
このデザインは横向きなので、左が過去、右が未来を連想させます。
名前部分の背景は、みゅー(注:私)さんのフレームワークの数々です。
そのフレームワークや、過去の経験などをつなげて、問題に答えが出る(右側の光)というイメージです。
暗闇を解決の光が切り開くような、デザインです。
「問題解決」というと少し硬いような印象も受けるので、光の帯を曲線にし、女性の柔らかさを出すようにしました。
また、名前の背景部分では「つながり」や「仕組みづくり」も連想できるようにしました。

裏面(右側)
「この人と組んだら、何か新しいことが始まりそうだ」という期待感みたいなものがほしいと思い、動きを出すようにしています。
「新しいことをしよう」「社会を変えよう」と考えに共感する人は、同じように動きがあると思うからです。
体は未来に向かって動いているけれども、視線はしっかりとこちらにむけて「気持ちは一緒ですよ(置いていかないよ)」という感じが伝わるようにしました。

マリサさんの言葉になるほどー!

私が語ったことがこんなイメージになるんだ。

マリサさんに聞かれてこんな感じと伝えたことが、マリサさんの脳、というか手??を通じてビジュアル化されたことが嬉しかったです。

ビジュアル化されたことで違和感に気が付く

しかし、↑のラフ案を見て、おもて面の青い部分が気になりました。

単純に青をあまり使わない、というのもありますが、「暗闇を解決の光が切り開く」というイメージは素敵だけれど、私っぽくはないな、と。

なのでそのもんやりした違和感を言語化してみました。

私がイメージしている問題解決は、困難を解決するというよりも、いい力を引き出す?みたいな感じなのかも。

違和感を言語化することで、なりたいイメージに近づく

やり取りを受けて、再度作っていただいた案がこちらです。

考えた結果、「風」というキーワードをデザインに入れると良いのではないかと思いました。

問題解決、Making goos things betterをするためにみゅーさんがしていることは、

風通しを良くすること(そうすることで、新しい視点を入れる)
うごくこと、うごかすこと
気持ちをリラックスさせること
場所を限定しないこと
人と人、コミュニティとコミュニティをつなぐこと

かな?と。

そこから連想して、草原を気持ち良い風が吹き抜けるイメージのデザインに変更し、おもて面は、明るい緑を背景にしました
その風が裏面へと続き、2本の線が1本になり(「つなぐ存在」を表しています)、みゅーさんの似顔絵へと流れます。

おお、こっちのほうがしっくりくる!

名刺デザインを通じて得たこと

色の調整、イラストの服を変更し、完成したのがこちらのデザインです。

イラストを使うことで「この先ありたい姿」をイメージする

マリサさんが連載されている「この服着たい!をイラストで叶える」企画もそうなんですが、イラストで描いてもらうことで現時点の自分とは異なる、「この先なりたい、ありたい自分」を意識できるんですね。

写真だともっとリアルに「今の自分」になるけれど、イラストだともっと「ありたいイメージ」を描くことができるのかな、と。

最初の案では服がテーラードジャケットだったのですが、きちんとしていてももう少しカジュアルな、カチッとしていないイメージがいいと思ったのでお着換え(笑)させてもらいました。

対話を通じてイメージが固まる

今回のやり取りを通じて、例えば「問題解決」といってもイメージすることが異なる。
そしてその微妙な違いは対話をしていくことでしか縮まらないんだな、と思いました。

今回はデザイナーさんの力を借りて、言語化→ビジュアル化のやり取りを繰り返すことで進みたい方向性が定まってきました。

自分のなりたい姿、進みたい方向って抽象的でもんやりしているもの。
それをビジュアル化してもらうことでそれがしっくりくるのかこないのか、大まかな方向性がわかった気がしました。

自分の方向性や価値観がはっきりしている人だったら「このイメージ!」というのが比較的はっきりしているかもしれないけれど、そこまではっきりしていない場合は「これはイメージじゃない」のほうがわかりやすいのかも?

「これはイメージじゃない」を突き詰めていくと、「これ!」に近づいていけるのかもしれませんね。

制作いただいたマリサさん、ありがとうございました!