以前から行きたいと思っていた、ダイアログ・インザ・ダーク。

参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、
暗闇のエキスパートである視覚障がい者のアテンドにより、中を探検し、様々なシーンを体験します。
その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、
コミュニケーションの大切さ、人のあたたかさなどを思い出します。

8月末で今の場所が閉店&再開のめどが立っていないということで、急いで予約をしました。
2人分空いていたので、9歳(小3)の息子と一緒に行くことに。

もともと知らない人と積極的に話すタイプではない息子、大人に混じって参加して大丈夫かちょっと心配だったのですが、連れて行って本当によかったです。

100%暗闇ってこんな暗さなんだ!?

説明を聞いてから白杖を持っていざ暗闇へ
※暗闇に入る前にちょっと暗い部屋へ、そしてさらにもう少し暗い部屋へ、と徐々に暗くしていきます

全く!何も!見えません・・・自分の手も見えない暗闇。

最初はどう歩けばいいものか怖く感じましたが、アテンドしてくれる人の声や同じチームの人の声を聴いてどちらに歩いていけばいいのかが段々わかってきます。

最初何か聞かれても言葉少なくぼそぼそ答えていた息子も声を出すように(笑)

声を出さないとまったく意思表示が取れないし、どこにいるかさえわからないんですね。

ここに木があるみたい、あれ、ここにベンチがあるみたい、こちらに壁があるよ~などなど、お互いに声をかけあってはじめて進むことができます。

なるほどー、DIDを企業の研修に使う事があると聞きましたが、この暗闇ではコミュニケーションを取り合って助け合う事が自然にできるようになるんですね。

視覚が制限されることで他の感覚が活きてくる

中にカフェがあって、各自飲み物を注文したときのこと。

私はビールを注文したのですが、普段よりもビールの苦味が感じられました。
瓶からグラスに注いで飲んでいたのですが、どれくらい飲んだのかよくわからず、結局最後まで飲み切れず。。。

もともとビールはそんなに量を飲めないのですが、多分見えていたら全部飲めていたんじゃないかと。

ビールの味が好き、というよりも視覚で感じられるビールが好きだったんだな~というのがわかりました。

私の隣の人は紅茶、息子はマンゴージュースを飲んでいたのですが、その香りもしっかりわかりました。

こぼしてしまわないか心配だったのですが、手でテーブルやグラスの位置を確かめて扱えば大丈夫でした。見えている時よりも周りに気を配っているからかも。

不思議な安心感

全部で90分のプログラム、長いな~と思っていたのですがあっという間でした。

これで終わりです、と言われた時、残念で思わず「えーーーっ!」と言ってしまいました(汗)
ここにもうちょっと居たい、そう感じたのは、不思議な安心感があったから。
あ~ここは暖かい・・・と思ったのはなんでなんだろうな。

終わって出てきた元の世界。

普段使っていない感覚を使ったからか、帰り道は眠くてしょうがなくなってしまい、家に帰ってしばらく昼寝してしまったー

息子の感想

体験前は緊張からかむっつりモードだった息子ですが、体験中はしゃべりまくって楽しそうにしていました。

感想を聞いてみたら「思っていたのと違った~」と。
あんなに真っ暗だと思っていなかったようで、あんなに暗いのって普段ないねえ~と言ってました。

「ジュースをこぼさないか心配だったけれど大丈夫だったなー!」

そうそう、それは私も心配だったよ。。。

でも、もしこぼしてしまったとしても、私も他の人もまず「大丈夫?」って声をかけるんじゃないかな。
普段だったら「もー何やってるのー!」とか言っちゃいそうだけど(笑)

こぼしてしまいそうなのは自分も同じだから。

暗闇の中で感じた不思議な安心感は、そんな思いと繋がっているのかもしれない。

体験できてよかったです。

http://www.dialoginthedark.com/