子ども×大人の共創実験☆大人もがんばるよ編
子どもの創造力と大人の論理力を組み合わせたらどんなことが起きるだろう!?
子ども×大人の共創実験フューチャーマッピング編、前編はこちらです
子どもたちが後工程を一切考えずに(爆)作り出した奇想天外ストーリー。
それをメタファーとして活用しながら、年間の企画を考えるのが今回のゴールです。
このはちゃめちゃなストーリーからはたして企画を生み出すことができるものなのか?軽く目まいを覚えながら後半戦スタート。
さあ、ここからは大人ががんばりますよーー(笑)
まずは子どもたちが作ったストーリーの中から気になるキーワードを拾っていきます。
時間軸を3つにわけ、各々のパートがどんなストーリーになっているか、そこから読み取れるものがないかを考えていきます。
ストーリーから企画を考えてみる
はじめの部
最初のパートはこんな感じ。主人公サイトウタカシ君はまだ牢屋の中にいるのですが、「仲間」「特別なお祝い」といったキーワードが見えます。
そして「牢屋」という狭い、閉じた世界にいるのも特徴。
ここから
- 仲間ができる
- 特別感がある、お祝い
- うつうつとした日常に変化が起こる
- 一人じゃなくて仲間と楽しむ
というエッセンスを抜き出し、前半は「仲間と関係づくり、これからのわくわく感を生み出す時期」と設定!
なかの部
次のパートでは主人公は仲間に助けられて脱獄をして(笑)偶然落ちていたチケットを拾ってのちに一緒に暮らす人たちと出会い、さらには宝くじに当たってアメリカへ旅だつことになります。
ここから
- 広いところにでかける
- 問題解決する
- 幅広い世代と出会う
- 特別な場所に出かける
- 喜ぶアイテムを集める
というエッセンスを抜き出し「世代、空間を超えて一歩踏み出す」と設定!
おわりの部
最後のパートでは、アメリカに行った主人公が大富豪になり、村をもらってそこで経済を回し(爆)お城を立ててそこで幸せに暮らすというハッピーエンドにつながります。
ここから抽出したのが
- 日常から学ぶ
- お金、経済の循環
- 人の力を借りる
- 海外
テーマとして「グローバルな流れ、仕組み、構造を体験する」と設定しました。
これってRPGみたいだね!
ストーリー語りまくって満足した子どもたちはこの時には即刻自分たちの世界へ・・・w
大人たちでここから何が読み取れるだろう??と思案していた時にでたのがこの言葉でした。
確かに、狭い世界にいた主人公が仲間とともに広い世界に旅立ち何かを達成する。まんまRPGですね〜
ストーリーの型として「神話の法則」がありますが、もちろん子どもたちはその法則を知っていて話しているわけではないでしょう。
子どもたちが本や漫画やゲームなどでふれているストーリーがその型なのでそうなるんですかね・・・ちょっと興味深い現象でした。
フューチャーマッピングのここがすごい
子どもたちが作ったストーリー、そこから考えられるテーマ、それらを統合して、最後に具体的な企画の案を出してみました。
国旗作り、地図作り、味噌作り(←これは脱獄する時の手段の味噌汁から発想!)、迷路作り、フリーマーケット、プログラミング/構造の理解、など様々な案が。一年ではやりきれないですねww
たくさん案が出ていますが、特徴的なのは一回みんなでストーリーを体験していることで、共通の世界観があることじゃないかな、と。
多分、フューチャーマッピングの手法を取らなくても案はたくさん出たのでは?と思うのですが、あの場にいたみんなが一通り主人公の冒険を体験し、そこから発想した案なので根っこが繋がっている、納得感がある案がでたのではと思います。
案を出す間もみんな楽しそうでした。
子どもたちも世界に没頭・・・
子ども×大人の共創実験フューチャーマッピング、なかなか面白い体験だったので、また別のテーマでやってみたいと思います。
一年間、子どもたちと一緒にどんなことができるか、今から楽しみです。
味噌作り!今からの季節でもできるかなあ・・・探さなきゃ!