私たちがうまく失敗するには、どうすればよいだろうか

週替わりのテーマで毎日届く「サポートメール」から毎週「問い」を設定して対話会を行っています。

先週のテーマ:ブックレビュー「失敗の科学」

なぜ、「10人に1人が医療ミス」の実態は改善されないのか?
なぜ、燃料切れで墜落したパイロットは警告を「無視」したのか?
なぜ、検察はDNA鑑定で無実でも「有罪」と言い張るのか?

数々の失敗事例からなぜ失敗が起きるのかその構造を明らかにし、失敗の本質とその学ぶことの重要性を説明している本です。

問い:「私たちがうまく失敗するには、どうすればよいだろうか」

この本では、むしろ積極的に失敗しろ!失敗しなければ改善できない、と説いているのですが、では「うまく失敗する」にはどうしたらいいんだろう?

話していくうちに2つのポイントが出てきました

失敗しても大丈夫な場を持っておくこと

  • 安心して失敗できる場があるとよさそう。例えば失敗してもペナルティが与えられない、リカバリーが可能な場
  • 本番に向けての練習の場なら失敗しても大丈夫
  • 取り返しがつく「失敗」じゃないと大変。やはり会社だと信頼を失うなど取り返しがつかないケースもある。家庭で取り返しがつく種類の失敗をしておくのもいいかも
どこでもいつでも失敗していいというわけじゃないので、失敗できるトライアルフィールドを持っておくといいのではないかという視点です

失敗を次にいかす仕組みづくりをすること

  • 失敗したという事に気が付かないといつまでも同じことを繰り返してしまう。
  • いいフィードバックをもらうことで次に生かすことができる
  • 客観的な指標、例えば数字で測れるとか、ランダム化比較試験なども有効
学習するには復習が大事。振り返って、体験を客観的な評価やフィードバックで意味付けして改善していく、その積み重ねでより良いものになっていくって事ですね。

 

今回は3人で対話を行いましたが、全員女性(母)だった事もあり、夕飯作りの時短など家事の分野でトライ&エラーを繰り返すのはすぐできて良さそう!と盛り上がりました。
失敗=避けるべきもの、ではなく上手に付き合って糧にしていきたいです。